進化するブランド オートポイエーシスと中動態の世界

著者/石井淳蔵

2024/06/05

ブランディングは「これだけ考えればいい」が示唆された1冊

トップランナーが読んだ良書
#マーケティング#ブランディング・PR#業界トップランナーがセレクト#工藤拓真

工藤 拓真

さん

株式会社dof 執行役員

紹介者のココがおすすめ!

次々に発表され、どんどん複雑になるフレームワーク。マーケティング界隈は病に侵されているような気がします。

本書はそんな現状を一刀両断し、ブランディングはシンプルに「これだけ考えればよいのでは?」と示唆してくれる1冊です。

著者は、神戸大学の名誉教授である石井淳蔵先生。マーケティングの本場であるアメリカのビジネス現場で語られてきた、様々なブランド理論をはじめとした世界の潮流は踏まえながらも、日本ならではの特殊性を加味し、独自の目線で発展させた「進化型ブランド」という理論を提案しています。

これまでのブランディングの在り方を「非進化型ブランド」と定義し、その限界についても提言しています。経営学にとどまらず、様々な人文知を組み合わせた理論は一見の価値あり。

書籍の概要

マーケティング論や経営学の領域において、後に続く世代の研究者たちに広く深い影響を与えた、ブランド研究の泰斗による渾身の1冊。

本書では、進化するブランドの特徴や進化のメカニズム、進化を促す文化的土壌について、事例を交えながら実践的・理論的に明らかにしています。

日本企業各社は、どうして世界でも異質なスタイルのブランド展開を図ったのか。そのことにどんな合理性があったのか。日本流の進化するブランドの背景には、日本独特の言語体系や思考様式があると結論づけています。

この本を紹介してくれた人

工藤 拓真

さん

株式会社dof 執行役員

くどう・たくま 早稲田大学法学部を卒業後、株式会社電通で広告制作・PRに従事した後、クリエイティブ・ブティックに移籍。グローバル企業のブランド開発、老舗企業の事業再生戦略、官民協同の街づくり事業、スタートアップ上場前後のクリエイティブ支援などを担当。日本広告学会クリエーティブ委員会委員、NewsPicksアカデミアプロフェッサーなどを兼任。 自著に『勇者に学ぶ「戦略思考」(日本経済新聞出版社)』『進撃の相談室―13歳からの戦略論(講談社)』がある。

SNS・メディア

この記事をシェア

ハッシュタグから記事を探す

カテゴリから記事を探す

トップランナーおすすめの良書

トップランナーが見た動画

インタビュー・対談

PERSOL MIRAIZのリスキリングコンテンツ

実践型クラス

トップランナーと学ぶ・作る・出会う - あなたのキャリアを前進させる無料クラスとイベント

キャリアに活かせる学習動画

トップランナーから、仕事に直結するスキルを学ぶ

あなたが興味のありそうな記事

トップランナーのマインドや学習方法を知り、キャリアを成長させる