
2026/01/30
「今の目標設定で良いのだろうか」「やりたいことはあるものの、具体的な行動に落とし込めていない」といった悩みに役立つのが、マンダラチャートです。思考や目標を整理し、やるべきことを可視化できるフレームワークで、大谷翔平選手が活用していたことでも注目されています。 本記事では、マンダラチャートの基本的な考え方や5ステップにまとめた作り方をわかりやすく解説します。

マンダラチャートとは、目標達成のために必要な行動を視覚的に整理できる思考ツールです。基本構造は9×9の合計81マスで成り立っています。
中央の1マスに最終的な目標を置き、その周囲8マスに目標達成に必要な主要要素(中目標)を書き出します。次に、その8つの要素それぞれを新たな中心に配置し、周囲に具体的な行動や施策を展開していきます。
このように段階的に整理することで、漠然とした目標を「具体的なアクション」まで落とし込めるのがマンダラチャートの特徴です。
マンダラチャートは、プロ野球の大谷翔平選手が高校時代に活用していたことでも知られています。大谷選手は「ドラフト1位で8球団から指名される」という目標を中心に、体づくりやメンタル、人間性まで多角的に整理した内容が話題を呼びました。
マンダラチャートは、目標設定だけでなく、自己分析やアイデア整理にも応用しやすい方法です。

マンダラチャートは段階的に進めることで、目標から具体的な行動まで整理しやすくなります。ここでは初めての方でも取り組みやすい5つのステップを紹介します。
最初に行うべきことは、マンダラチャートを「何のために使うのか」を決めることです。目的が曖昧なまま始めると、書き出す要素がぶれてしまい、本来必要な行動が見えにくくなります。
たとえば「営業成績を上げたい」という目標なら、売上向上が目的なのか、顧客満足度の向上が目的なのかで書く内容は変わってきます。
「なぜ目標を達成したいのか」「どのような課題を解決したいのか」など、マンダラチャート活用後のゴールを意識しながら作成することが重要です。
目的を明確にすることで、その後のステップで書き出す要素に一貫性が生まれ、実際に行動へ移しやすくなります。

3×3のマスを用意したら、中央のマスに達成したい目標を書きます。このとき、できるだけ具体的な表現で目標を設定することがポイントです。
たとえば「〇〇のスキルを身につける」と書くよりも、「1年以内に簿記2級を取得する」「来年の昇進試験に合格する」と記載すると、必要な行動を考えやすくなります。
数値目標が設定しにくいテーマであれば、「朝型の生活習慣を身につける」「新規事業の企画を通す」など、達成の基準がわかる形で書くと、後で成果を振り返りやすくなります。
中心のマスはチャート全体の軸となるため、後から見返したときに納得できる言葉を選ぶことが大切です。

中心に書いた目標を達成するために必要な要素を、周囲の8マスに書き出します。ここではプロセスやタスク、アイデアなど、どのような要素があれば目標に近づけるかを多角的に考えることがポイントです。
たとえば、「コミュニケーション力を高める」という目標であれば、「人と話す機会を増やす」「相手の名前を積極的に呼ぶ」「コミュニケーションに関する書籍を5冊読む」といった要素が考えられます。
8マスすべて埋まらなくても、できるだけ多様な視点で考えることで、後の展開で具体的な行動が見えやすくなります。

ステップ3で書いた8つの要素を、それぞれさらに周囲の3×3マスの中心に転記します。そのうえで、周囲の8マスに、その要素を実現するための具体的な行動や方法を記載してみてください。
たとえば「3年後にマネージャーになる」が目標であれば、以下のような要素が挙げられます。
この段階で目標が具体的なアクションに分解され、何をすればよいかが一目でわかる状態になります。
最後は、書き出したアクションを実際に行動へ移す段階です。マスに記載したアクションすべてを同時に始める必要はなく、優先度が高く、取り組みやすいものから進めてみてください。
あわせて、スケジュールや期限を設定すると、進捗を確認しやすくなります。定期的に見直すことで、不要な行動や修正点にも気づきやすくなります。
また、キャリアや仕事面の内容でマンダラチャートを記載していくなかで、悩んでいたり不安に感じている場合にはキャリア相談を活用するのもひとつの方法です。
PERSOL MIRAIZ(パーソルミライズ)の無料キャリア相談を活用すれば、キャリアサポーターの専門家と対話しながら「自分らしさ分析」をすることで、自分では気づけなかった視点や自分らしいキャリアを選択するヒントが見つかります。


マンダラチャートを活用すると、漠然としていた目標が具体的な行動レベルまで落とし込みやすくなります。考えを図で書き出すため、頭の中だけでは見えにくかった課題や選択肢にも気づきやすくなります。
マンダラチャートを活用する主なメリットは、次の3つです。
上記のメリットを理解することで、より効果的に活用できるでしょう。
マンダラチャートを作成すると、「なんとなくこうなりたい」という曖昧な目標が、達成可能な形に具体化されます。
たとえば「キャリアアップしたい」という目標も、そのままでは行動に移しにくいものです。しかし、マンダラチャートで要素を細分化していくと「リーダーシップを発揮する」「専門スキルを磨く」「社内ネットワークを広げる」といった具体的な取り組みが見えてきます。
さらに、各要素を深掘りすることで「週1回会議の進行を担当する」「月2冊業界書籍を読む」など、すぐに始められる行動まで明確になります。
このプロセスを経ることで、目標が遠い理想ではなく、現実的なアクションに落とし込むことが可能です。
マンダラチャートは、81マスを埋める構造上、必然的に多くのアイデアを考えることになります。初めは「8つも要素が思いつかない」と感じても、マスを埋めようとする過程で普段は見落としていた視点に気づくこともあるでしょう。
たとえば「売上を増やす」という目標に対して、営業スキルや商品知識といった直接的な要素だけでなく、「体調管理」「人脈づくり」「情報収集の習慣」といった要素まで幅広く考えられるようになります。
強制的にマスを埋める仕組みが、思考の枠を広げ、かつ深める効果を生み出すでしょう。
マンダラチャートを使うと、頭の中でぼんやりと考えていたことが、目に見える形で整理しやすくなります。やりたいことはあるけれど、何から手をつければいいかわからないという状態から、取り組むべきアクションの優先順位をつけられる状態になるでしょう。
加えて、81マス全体を見渡すことで、目標達成に必要な要素・アクションが俯瞰でき、「今自分はどの段階にいるのか」「次に何をすべきか」が明確になります。
紙やツールに書き出すことで、後から見返したり修正を加えたりしやすくなり、継続的な目標管理にも役立ちます。

マンダラチャートを作るときは、ただマスを埋めるだけでなく、効果的に活用するためのポイントを押さえることが重要です。以下の2つのコツを意識すると、より実践的なマンダラチャートを作成できるでしょう。
これらのコツを取り入れて、目標達成に直結するマンダラチャートを作っていきましょう。
マンダラチャートを作成する際には、抽象的な内容は控えて、できる限り具体的な目標を書いてみてください。
たとえば「残業時間を減らす」よりも「週の残業時間を10時間減らす」と表記したほうが、行動のイメージがしやすくなります。「成長」「安定」「挑戦」といった表現も、そのままでは行動に結びつきにくいため、一段階細かく分解することが必要です。
「成長」であれば、「どのような状態が成長したといえるのか」「どのような経験を積めばいいのか」といった形で具体化します。
また、目標を設定する際には、以下のSMARTの法則を意識すると内容を具体化しやすくなります。
上記5つの要素を満たすことで、実行可能性の高いマンダラチャートになります。
マンダラチャートを活用する際は、思いついたことを出し切ることが大切です。
途中で評価・否定しないことが重要で、「これで合っているのか」と悩んで止まってしまうより、思いついたことをどんどん書き出すほうが効果的でしょう。マスを埋めるための要素を考えること自体が、新しい発想を生み出すチャンスにもなります。
81マスすべてを埋めきった後に見直すと、不要なアクションや適切な表現など、改善点が見えてくることがあります。まずは一通り完成させてから修正を加えるというステップで進めてみてください。

マンダラチャートは、目標達成だけでなく、仕事や日常の整理にも幅広く活用できます。
活用例 | 内容 |
|---|---|
目標管理 | メインの目標と、それを達成するためのサブ目標、具体的なアクションを周りのマスに記載する |
スケジュール管理 | 中心を年間目標やマイルストーンとして、周りに四半期や月ごとの計画、さらにその期間内でのタスクやイベントを配置する |
ToDo | 特定のテーマに関するタスクのほかに、「仕事」「家庭」「自己啓発」といった各領域でのタスクの網羅もできる |
課題解決 | 中心に問題を置き、その周りに問題の原因や関連する課題を並べる |
企画立案 | テーマを中心に置いて関連する要素を配置することで、一人でも多様な視点からアイデアを出せる |
事業計画 | 中心に事業目標を置き、周りに「マーケティング」「財務」「人事」といった主な事業要素を置くことで、事業全体を俯瞰する補助ツールとして利用できる |
このように、マンダラチャートは目的に応じて柔軟に活用できるため、アクションやアイデアの整理などで行き詰まったときに使うと、考えを整理するきっかけになります。

マンダラチャートは便利なツールですが、使い方によっては期待した効果が得られないこともあります。以下の2つの注意点を理解したうえで活用すると、より効果的に目標達成につなげられるでしょう。
これらを踏まえたうえで使うと、目標管理の精度を高めやすくなります。
マンダラチャートとは、自分の考えを整理するためのツールです。そのため、書き出した内容が最適かどうかを改めて確認する必要があります。
たとえば「営業成績を上げる」という目標に対して「毎日100件電話する」というアクションを設定したとしても、それが「効果的なアクションかどうか」「適切な数値設定か」は状況によって異なります。業界や商材によっては、電話よりもメールやSNSでのアプローチが有効な場合もあります。
内容に迷いがあるときは、周囲の人に意見をもらったり、経験者の話を参考にしたりするのもひとつの方法です。第三者の視点を取り入れることで、実行しやすい行動に修正しやすくなります。
マンダラチャートで81マスを埋めるには、目標に関する一定の知識や経験が必要です。テーマについて何も知らない状態では、必要な要素を考えること自体が難しくなります。
たとえば「Webマーケティングで成果を出す」という目標を立てても、Webマーケティングの基礎知識がなければ、何を学ぶべきか判断できないケースがあります。SNS運用や広告運用、データ分析といった専門的な要素を知らなければ、マスを埋める段階で行き詰まってしまうでしょう。
このような場合は、書籍を読んだり、詳しい人に話を聞いたりして基礎知識をつけることが重要です。
PERSOL MIRAIZ(パーソルミライズ)の無料キャリア相談では、自分らしいキャリア選択に必要な要素を、キャリアサポーターが一緒に考えてくれます。キャリアに関するマンダラチャートを作成するなかで、悩みや迷いを抱えている場合にはぜひ活用してみてください。


目標ややりたいことを整理する方法は、マンダラチャートだけではありません。対話やワークショップを通して、自分の考えや価値観を言葉にしていくのもひとつの方法です。
たとえば、PERSOL MIRAIZ(パーソルミライズ)の無料イベント「MIRAIZ Hub」であれば、価値観カードゲームや対話を通して、自分が大切にしたい価値観やはたらく軸の整理(自分らしさ分析)ができます。仲間と実際に対話しながら気づきを得ることで、自己理解をより深めやすくなります。

MIRAIZ Hubイベントの様子が気になる方は、以下のイベントレポートをぜひチェックしてみてください。

マンダラチャートは、目標を具体的な行動に落とし込むための実践的なツールです。正しい手順とコツを押さえれば、頭の中だけで考えていたことを構造的に整理でき、行動のヒントを得ることにつながります。
一方で、その目標やアクションが本当に自分に合っているのか、現実的な選択肢として妥当なのかといった判断までを一人で行うのは難しい場合もあります。マンダラチャートを書くなかで迷いを感じたら、プロのキャリアサポーターに相談するのもひとつの方法です。
PERSOL MIRAIZ(パーソルミライズ)の無料キャリア相談であれば、キャリアサポーターがモヤモヤを一緒に言語化して「自分らしさ分析」をサポートしてくれるため、自分らしい選択肢を見つけやすくなります。
マンダラチャートやプロの支援を活用して、自分に合った方法で納得のいく自分らしい選択をしていきましょう。

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