2024/03/22

知らないで海外で過ごす非日常から見つける、新しい自分の可能性。~金曜終電旅 リーマントラベラー・休み方研究家 東松 寛文さん

インタビュー
#東松寛文#暮らし#働き方

「休日を制するものが仕事を制す」という言葉があるように、充実したキャリアライフには心と体を癒すための息抜きが必要不可欠。オンとオフの切り替え上手な仕事人は、仕事をやり終えた休日をどのように過ごしているのだろう。今回話を聞いたのは、週末に海外へ足を運ぶ会社員として知られるリーマントラベラー・休み方研究家の東松 寛文さん。金曜日の仕事が終わると会社用のバッグに最小限の荷物を詰め込み空港に向かうという東松さん。2日間という限られた時間の旅から東松さんが得たことは?


金曜日の夜、仕事が終わった瞬間から僕の休日は始まる。会社を出て空港に向かい深夜便に乗り込む。目的地は、そのときの自分のマインド次第。リフレッシュしたいときは、家族や友達と、韓国や台湾、香港、ハワイなどの行き慣れた国へ行くことにしている。仕事が行き詰まっていたり悩んでいるときは、一人で予定も決めずに知らない国へ足を運ぶ。

はじめての旅は、NBAの試合のチケットをなんとなく取ってしまい、ゴールデンウィークと勇気を振り絞って取った有休を使い行った三泊五日のアメリカ・ロサンゼルス。平日の昼間からビールを楽しむ現地の人々の生活スタイルに衝撃を受け、「大人はこうしなくてはいけない」という勝手に作り上げた自分の中の固定概念が覆された。それから、知らない世界を自分の目で見てみたくて、週末を使って海外へ行くようになった。

海外旅行を楽しむにはもっと時間が必要だと考えていたが、そんなことはない。限られた時間だからこそ精一杯楽しもうと行動的になっている自分と出会えるのだ。「ここだけは行きたい」「これだけはやりたい」っていう場所や経験を、最初にピックアップして、その目的さえ達成したら満足できる状態を作ることが大切だ。旅行は小さな成功体験の積み重ね。海外に行く度に自分の能力や強みがよりパワーアップされて、いい仕事に繋がっている。

限られた時間を海外で過ごすとき、なんとなく過ごす時間なんてない。そういった非日常の時間には、自分が何をしたいのか、何に向いてるのかを見つける材料がたくさん眠っているのではないだろうか。週末に行く海外旅行はキャリアや仕事に対する向き合い方を改めて考える機会になっている。僕は知らない世界を知り、改めて会社員になってよかったと感じた。これからは会社員として会社員に向けて、色々な生き方がこの世界にはあることを発信していきたい。

金曜終電旅プラン(週末海外初級編)

金曜日
22:00
会社用のバッグに最小限の荷物を詰め込み仕事帰りに羽田空港へ向かう。
24:00
深夜便で羽田空港を出発。今回は、週末海外初級編ということで、慣れていなくても気軽に行けるタイへ。

土曜日
6:00
バンコク着。
7:00
ルンピニ公園のフードコートで朝食を食べて園内をお散歩。
 
8:00
最強パワースポット・エラワンプームで運気を急上昇させる。
9:00
美しい寺院・ワットパクナムを観光。
10:30
オシャレなカフェが多いバンコク!CHATA speciality coffeeでひと休み
12:00
昼食は本格タイ料理を味わえるバーンパッタイでパッタイを。
13:30
マンゴータンゴでマンゴー尽くしのデザートタイム。
14:30
MBKセンター・サイアムセンター・サイアムパラゴンでお土産などショッピング
16:00
ホテルにチェックインしてプールサイドで昼寝。
19:30
ヤワラート(チャイナタウン)で屋台メシ巡り。
21:30
トゥクトゥクで移動。
22:30
アジアの中でも熱いナイトクラブ、ONYXで踊る!
26:30
就寝

日曜日
8:30
起床
10:00
週末限定チャトゥチャックウィークエンドマーケットで掘り出し物探し。
12:00
サムヤンミットタウンで昼食&ショッピング
16:00
ヘルスランドのタイ古式マッサージで体力回復。
18:00
ミシュラン一つ星レストラン、80/20 EIGHTY TWENTYで豪華ディナー。
20:30
ルーフトップバー、シロッコ で夜景を堪能。
21:30
空港へ向かう。
23:30
深夜便でバンコクを出発。帰りのフライト中は旅行中にインプットしたことを頭の中で整理する大切な時間。

月曜日  
7:00
羽田へ到着。会社に向かい仕事開始。

旅行と旅の違い

<旅行>

  • リフレッシュしたいとき、バカンスを楽しみたいときに行く。
  • 家族や友達と予定を立てて行く。
  • 韓国や台湾、香港、ハワイなどの行き慣れた国へ行く。
  • 心身共に癒すことができる。


<旅>

  • 仕事が行き詰まっていたり悩んでいるときに行く。
  • 1人、またはできるだけ少人数で行く。
  • 予定は立てずに行ったことのない国ではじめての経験や知らない場所を体感する。
  • 自分の内面を見つめ直したり、新しい自分に出会える。


週末海外と仕事

仕事をこなす平日と海外で過ごす週末。日曜の深夜まで思い切りアクティブに過ごしたあとの、月曜日からの仕事への意欲は一味違う。

<週末海外の仕事への影響>

  • 色々な生き方があることを知り、仕事などの自分の人生の選択を見つめ直せる。
  • 旅で海外の文化に触れて仕事につながる自分では思い浮かばないようなアイデアと出会える。
  • 人に話したくなるような経験をたくさんすることで、人前に立つ恐怖心がなくなる。
  • 毎回知らない国で0からスタートすることもできる週末海外。小さな成功体験の積み重ねにより、自己肯定感が上がる。


この記事に登場する人

東松 寛文

さん

リーマントラベラー・休み方研究家  

とうまつ・ひろふみ/1987年 岐阜県出身。 リーマントラベラー、休み方研究家。広告会社で働く傍ら、週末に世界中を旅する。社会人3年目に旅に目覚め、12年間で85カ国204都市に渡航。2016年、3ヶ月で5大陸18カ国を制覇し、世界一周を達成した。「週末海外」のスペシャリストとして、メディアで活躍している。 <著書> 「リーマントラベラー 週末だけで世界一周」(河出書房新社)※4月8日発売 「人生の中心が仕事から自分に変わる! 休み方改革」(徳間書店) 「週末だけで70ヵ国159都市を旅したリーマントラベラーが教える 自分の時間の作り方」(Gakken) <わたしの職務経歴書> 20xx 会社員をしながら宇宙旅行 2023 育休を取得して1ヶ月半タイへ 2019 休み方研究家としても活動開始 2作目「休み方改革」を執筆 2018 初の著書「サラリーマン2.0 週末だけで世界一周」 本を出すという夢が叶う 2017 初めての雑誌での連載はまさかの女性ファッション誌「CLASSY.」 2016 リーマントラベラーとして活動開始 3ヶ月で世界一周達成 2013 週末をフル活用して年間8回海外旅行 2012 初めての1人海外旅行@LAで海外旅行に目覚める 2010 新卒で会社員に 忙しすぎて海外旅行は興味なし 2006〜2010 神戸大学経営学部 体育会アメフト部に所属し海外旅行は興味なし 1987〜2006 岐阜県生まれ岐阜県育ち 海外旅行は興味なし <これまでに挑戦したこと> ・会社員をしながら週末海外旅行 ・会社員をしながら世界一周 ・会社員をしながら育休を活用して海外プチ移住 ・会社員をしながらメディア出演 ・会社員をしながら本を執筆(夢を叶える)

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