2024/04/02

「ライフワークバランスのために部署移動したい」回答者:堀井美香さん、掬池友絢さん(尼僧)、青木良文さん(ファッション&占いエディター)、Chat GPT、キャリアサポーター Vol.1

あの人に聞くシゴトのこと
#リスキリング#キャリア形成#働き方

社会に出てキャリアをスタートさせたら誰しもが悩む我が身の振り方。今の業界、会社でいいのか、部署異動はどうすれば、プライベートとのバランスは? 正解がないからこそ悩むこの問題を、経験豊富な先輩たちに直接相談するこの企画。 頑張れば頑張るほど理想から遠ざかってしまう人、新卒で思わぬ壁にぶつかった人、産休・育休明けの職場に馴染めない人...。それぞれの個人的なお悩みは、あなたのキャリアを考えるヒントになるかもしれません。

この記事に登場する人

掬池 友絢

尼僧

1975年生まれ。浄土宗僧侶。大正大学人間学部臨床心理学専攻卒。750年あまり続く静岡県三島市にある蓮馨寺の副住職。 「仏教の知恵を日常生活に活かそう!」をモットーに活動に取り組んでいる。自坊で「お念仏の会」や「お寺BBQ」といったコミュニティ活動をおこなう他、「友絢さんとお茶を飲む日」で女性向けお話し会の講師も務めている。また、20年の東京の仏教関連組織勤務の経験を活かし、はたらく女性の悩み相談や企業の女性管理職向け講師を担当。 その他、Hanako等の女性誌やmi-mollet(ミモレ)等のwebメディア掲載、TV出演(NHK)、各種講師・講演会を行う。著書に『泣きたいときには泣いていい―走り続ける尼僧がすすめる「小さな実践」』(講談社)がある。

堀井 美香

フリーアナウンサー

法政大学法学部卒業後、1995年にTBSにアナウンサーとして入社し、バラエティや報道など幅広い番組を担当。2022年にはフロム・ファーストプロダクションに所属し、フリーアナウンサーとして活動を開始。2023年、著書の『聴きポジのススメ』出版。現在は、TV、ラジオ番組でのナレーション、朗読会の主催等でも幅広く活躍中。

希望部署に異動するために頑張ってるのに結果を出すほどに現部署が私を掴んで離さない...(泣)

新卒で不動産仲介の会社に入社して8年、無我夢中で働いていたらあっという間に30代を迎えていました。そろそろ仕事をセーブしてプライベートを充実させたい、そう思って異動を決意。会社にもその旨を伝え、「頑張ってるあなたがそこまで言うなら」と快く人事異動をしてもらえるようにこの1年頑張ってきましたが、「今お前に抜けられたらウチのグループはヤバい」と直属の上司に引き留められ、この春での異動は叶わず...。このままシャカリキに働き続けた先になにがあるのか...、これまで我慢してきた“自分の時間”を持てる日は来るのか。正直いまは頑張るモチベーションが見つかりません。


掬池 友絢さん

相談を拝見すると周りに気を遣う方ですよね。上司の期待や自分の所属するグループの状況にも配慮をしている。きっとそういう部分を評価されていて、一方でこの方自身は思うようにならない状況に苦しんでいらっしゃるのかと思われます。これでは頑張るモチベーションが見つからなくなりますよね。ただ仏教には求不得苦(ぐふとっく)という言葉があって、「人生は自分の思い通りにならない」というのは人間に常にある苦しみとされているんです。こう言うと元も子もないように聞こえますが、そんな前提に立ったときに、自分の時間が持てない今の状況で大きな決断をするのは注意した方がいいと思うんです。仏教って「瞑想」という心を落ちつかせ現在の瞬間に集中をする修行をしますよね。私もストレスフルな時、瞑想をして心を平穏な状態にするように心がけています。心を落ち着けて、何にも囚われていない状態をつくりだし、そんな自分を実感する。それから普段の生活に入っていく。まずはそうやって冷静な判断ができる状況を整えていくのはいかがでしょうか?

青木良文さん

このお話を聞いて思い出したのですが、今年51歳を迎える僕が一番辛かったのは30歳になるときでした。それは20代で思い描いていた30歳の自分と実際の自分にあまりにも大きなギャップがあったから。今この方は自分の目指す方向と組織の力学の狭間で苦しいと思うけれど、そもそも評価してくれる会社に入社できるってラッキーなことですよね。そこは前向きに捉えたうえで、どんな40代を過ごしたいかを考えてみるのはどうでしょうか? そのときに今の会社にいるべきなのか、次のステージに移るべきなのか。ちなみにこの方、風のエレメントなので誰と働くかがとても重要なタイプ。それと今年と来年はインプットの運勢なのでこの2年、何か勉強したり、資格を取ったりするのがおすすめです。きっと今後の飛躍につながるでしょう。

堀井美香さん

27年会社員として働き、採用の担当もしてわかったのは「職場の中心として活躍していた人が抜けて、一見頼りなく見える人が後任に就いたとしても組織は回っていく」ということ。おそらく、自分を育ててくれた会社や上司への感謝を持っている方だと思うのですが、その義理や恩で自分を縛り付けてしまっていないか、じっくり考えてみることが必要なのかな? 自ら意志を伝えて会社が異動を認めてくれているなら、「その権利は行使すべき」と私があなたの上司だったら伝えると思います。次の異動のタイミングまでに、上司の方としっかり話すことも重要です。それでも希望が叶わなかった時は、転職も含めて考えてみるのはいかがでしょうか。

Chat GPT

長年一生懸命に働いてきたあなたの想いは理解できます。自分の時間を大切にし、プライベートを充実させたい気持ちは重要です。異動の件で上司とのコミュニケーションを持ち、希望を伝えることは大切ですが、もし現状が変わらない場合も他のキャリア選択肢を検討することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。自己のケアとバランスを保ちつつ、将来へのステップを考えてみましょう。

おっしゃる通り、長い間一生懸命に働いた後に、自分の時間を持つことやプライベートを充実させることが大切です。あなたの状況について考え、次のステップを決定する際のいくつかのアドバイスを以下に示します。まずは目標の再評価と設定。自分の将来の目標を再評価してみてください。プライベートの充実や趣味、家族、健康など、仕事以外の領域で達成したいことは何ですか? 次にキャリアの変化を検討してください。もし現在の会社で思うように進展しない場合、他の会社や業界でのキャリアの変化を検討してみることも一つの方法です。さらには話し合いと妥協。直属の上司とのコミュニケーションが重要です。上司に、自分がどれだけ頑張ってきたか、プライベートの時間を確保したい理由をしっかり伝えてみてください。また、異動に関する希望や妥協点を共有することも重要です。最後に時間の管理とバランス。現在の仕事を続ける場合でも、時間の管理とプライベートとのバランスを取ることが大切です。効率的な仕事の進め方やストレスを軽減する方法を探し、自分の時間を確保することを心がけましょう。最終的な決断はあなたの状況と価値観に基づいて行うべきです。前向きな変化を求めることは素晴らしいことですが、自分自身の幸福とバランスを大切にすることも忘れずに。自分にとって最善の選択をするサポートを得るために、信頼できる友人や家族、専門家とも話し合うことをお勧めします。

キャリアサポーター

結果を出すほど引き留めが強くなるのであれば、頑張るモチベーションも下がってしまいますよね。いただいた内容を踏まえて、今のまま仕事を頑張っていても先が見えない状態が続いてしまうかと思うので、行動の「期限」を決めてみてはいかがでしょうか。具体的に、いつまでに必ず異動するのか(上司に引き留められたとしても遂行するのか)、また、異動できなかった場合、転職など他の道も踏まえて検討するのかの期限を決めて再度上司の方と交渉されるのが良いのではないかと思います。合わせて、異動後にこんなはずじゃなかったとならないように、異動先が本当に自分の時間を持てるのか、該当部署のメンバーに聞いてみるなど、確認してみてください。

「年功序列で足踏みしているうちに、他社の同級生たちは出世していて不安です」 回答者:堀井美香さん、掬池友絢さん(尼僧)、青木良文さん(ファッション&占いエディター)、Chat GPT、キャリアサポーター Vol.2

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