2024/04/12
社会に出てキャリアをスタートさせたら誰しもが悩む我が身の振り方。今の業界、会社でいいのか、部署異動はどうすれば、プライベートとのバランスは? 正解がないからこそ悩むこの問題を、経験豊富な先輩たちに直接相談するこの企画。 2回目は、キャリアアップを目指して前職よりも規模の大きな会社に転職したものの、そこには分厚い年功序列の壁があって昇進ができない...、というお悩み。先輩たちの回答はいかに...!
さん
尼僧
1975年生まれ。浄土宗僧侶。大正大学人間学部臨床心理学専攻卒。750年あまり続く静岡県三島市にある蓮馨寺の副住職。 「仏教の知恵を日常生活に活かそう!」をモットーに活動に取り組んでいる。自坊で「お念仏の会」や「お寺BBQ」といったコミュニティ活動をおこなう他、「友絢さんとお茶を飲む日」で女性向けお話し会の講師も務めている。また、20年の東京の仏教関連組織勤務の経験を活かし、はたらく女性の悩み相談や企業の女性管理職向け講師を担当。 その他、Hanako等の女性誌やmi-mollet(ミモレ)等のwebメディア掲載、TV出演(NHK)、各種講師・講演会を行う。著書に『泣きたいときには泣いていい―走り続ける尼僧がすすめる「小さな実践」』(講談社)がある。
さん
ファッション&占いエディター
ファッション誌『フィガロジャポン』をはじめ多くの女性誌で、ファッションと占いページの編集を手掛ける。ファッションの分野ではパリやNYなど各国のコレクション取材をはじめファッションページのディレクションを中心に活動。ほかにも『VERYweb』のあおきさん占い。をはじめ、『美的GRAND』などで連載中。 そのほかラジオやトークショーなど幅広いジャンルでも活躍している。
SNS・メディア
人材紹介の仕事を3年続け、キャリアアップを目指して昨年転職をしました。
前職より規模も大きく、任される仕事のスケールも大きくなると思ったのですが...。実際に会社の事業規模は大きくなったものの、社内規定で10年以上勤務をしていないと、役付きの立場にすらなれないのです。
学生時代の友人との飲み会に顔を出せばすでに「マネージャー」「主任」など数名のチームをマネジメントする立場の同世代もちらほら。
狙い通り名の通った企業に転職したのはいいものの、10年ここにいるうちに、同級生との差がどんどん開いていくのではないかと不安です。
自ら動いて転職をしたということが素晴らしいですよね。
当時の会社よりも規模の大きな会社で働きたい、というご自身の想いも叶えている。その時点で一歩前に進んでいるわけです。
にも関わらず、自分には向こう10年役職がつかず、他の会社に勤める同級生たちがすでに肩書きを手にしていることに焦ってしまう。
この方のお悩みで気になるのは、規模の大小や肩書きなど、外から自分がどう見えているかをすごく気にされていることです。
仏教の教えに、「小欲知足(しょうようくちそく)」という言葉があります。得られていないものを欲するのではなく、既に得られたものに満足する、という意味なのですが、自分の外側にあるものに目を向けて比較をしてしまうと、どうしても自分が小さく見えて焦ってしまうもの。
まずは転職を成功させた自分をしっかりと褒めてあげてください。
きっと転職をされたばかりでしょうし、今の状況で得られたことをしっかり受け止めてでしばらく働いてみると、今の会社の違った側面が見えてくるかもしれません。
少し考え方が古く感じてしまうかなぁ...。まだお若いのに!
雑誌などでもよく言われているように、今は「風」の時代。
ちなみに2020年から風の時代になったのですが、その前の200年間は「地」の時代でした。
そのときは、肩書きや所属、エリアや国、ある決められた枠のなかで仕事が進んでいったけれど、風の時代はその枠が外れて個と個が繋がれる時代とも。
これからさらに、肩書きを気にする人はそういう人同士で繋がり、フリーランスのように肩書きを持たない人はそういう人同士で繋がって仕事をするようになりそう。
この二極化は激しくなっていくと思います。
そしてこの方に聞きたいのは、プレーヤーでいたいのか、管理職になりたいのか?ということ。
この2つはまったくの別のアプローチだと思うので、管理職という仕事をしたいのであれば、そこにこだわって今の会社を抜けるのも選択肢のひとつだと思います。
ちなみにエレメントはゴールドなので、今を生きるタイプ。仕事面では特にせっかちなので、今の焦りもすぐに忘れてしまうかも。
冷静になって自分がどうなりたいか? を考えてみるといい時間になると思いますよ。
転職後に期待していたキャリアのスケールアップが思ったように進まないと感じることは、多くの人が経験するものです
。他の同世代の友人や同級生が成功を収めているように見えると、焦りや不安が生まれることもあります。
しかし、この状況に対処する方法はいくつかあります。
自分の成長を重視しましょう。
他人と比較することは避け、自分自身の成長に焦点を当てましょう。
新しい職場で学び、経験を積むことが、将来的なキャリアの成功に繋がります。
次に目標を見直します。目標は変わることがあります。
一度立てた目標が現在の状況や志向に合っているか、見直してみることも重要です。
成功は人それぞれであり、他人と比較する必要はありません。
コミュニケーションを大切にしましょう。
上司や同僚とのコミュニケーションを大切にし、自分の意向や目標を理解してもらうことが重要です。
これにより、将来的なキャリアの展望や可能性について相談することもできます。
スキルを向上させましょう。
新しい環境でスキルを向上させ、自分の強みを高めることは将来に向けての投資です。
教育プログラムやトレーニングを活用して、現在の職務においてもっと価値を提供できるよう努力しましょう。
長期的な視点を持ちましょう。
成功は時間がかかるものです。急がず、焦らず、長期的な視点でキャリアを見つめましょう。
他人の成功に惑わされず、自分のペースで進んでいくことが大切です。
人生においてキャリアは一つの要素に過ぎません。
友人たちの状況と比較するのではなく、自分がどのように成長し、満足できるキャリアを構築できるかを考えることが大切です。
キャリアアップを目指して転職したものの昇格が難しく、同級生との差が開くことに不安を感じられているのですね…。
いただいた内容を踏まえてまずは、今の会社で自身のロールモデルとなりそうな方を探してみてはいかがでしょうか?
例えば、役職はないものの花形部門のエースの方や、40代で役職に就いたが今では全部署から頼らる存在となっている上司など、「自分もこうなりたい!」と思える方が見つかれば新たなモチベーションになるのではないかと思います。
合わせて、不安や不満が大きい時こそ、マイナスの部分だけに目がいって、今の会社のメリットが見えなくなりがちなので、転職後良くなった部分や得られたことにも目を向けてみると、気持ちが前向きになれるかもしれません。
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