2024/04/19

「育休から復帰したものの、周りの仕事のペースについていけません」 回答者:掬池友絢さん(尼僧)、青木良文さん(ファッション&占いエディター)、Chat GPT、キャリアサポーター Vol.3

キャリア相談
#リスキリング#キャリア形成#働き方

社会に出てキャリアをスタートさせたら誰しもが悩む我が身の振り方。今の業界、会社でいいのか、部署異動はどうすれば、プライベートとのバランスは? 正解がないからこそ悩むこの問題を、経験豊富な先輩たちに直接相談するこの企画。 3回目となる今回は、育休を経て復帰した職場の変化に驚くと同時に、育児と仕事の両立に苦しむ女性からのお悩みです。


この記事に登場する人

掬池 友絢

さん

尼僧

1975年生まれ。浄土宗僧侶。大正大学人間学部臨床心理学専攻卒。750年あまり続く静岡県三島市にある蓮馨寺の副住職。 「仏教の知恵を日常生活に活かそう!」をモットーに活動に取り組んでいる。自坊で「お念仏の会」や「お寺BBQ」といったコミュニティ活動をおこなう他、「友絢さんとお茶を飲む日」で女性向けお話し会の講師も務めている。また、20年の東京の仏教関連組織勤務の経験を活かし、はたらく女性の悩み相談や企業の女性管理職向け講師を担当。 その他、Hanako等の女性誌やmi-mollet(ミモレ)等のwebメディア掲載、TV出演(NHK)、各種講師・講演会を行う。著書に『泣きたいときには泣いていい―走り続ける尼僧がすすめる「小さな実践」』(講談社)がある。

青木良文

さん

ファッション&占いエディター

ファッション誌『フィガロジャポン』をはじめ多くの女性誌で、ファッションと占いページの編集を手掛ける。ファッションの分野ではパリやNYなど各国のコレクション取材をはじめファッションページのディレクションを中心に活動。ほかにも『VERYweb』のあおきさん占い。をはじめ、『美的GRAND』などで連載中。 そのほかラジオやトークショーなど幅広いジャンルでも活躍している。

SNS・メディア

育休から復帰すると見知らぬ部署!? と思うほどの変貌ぶり。今の状況だとどう頑張ってもついていけません。

出版社に勤務しています。
5年間女性誌の編集を担当した後、新規事業として海外の案件を扱ったり、イベントを企画する部署に異動になりました。
1年働いたタイミングで妊娠し、出産。
そして産休・育休を終えて職場に復帰すると愕然としました。
そこはもはや私の知っている場所ではなくなっていたのです。
メンバーが大きく変わったわけではありません。
ただ新規事業という新しいチャレンジに無我夢中で挑んだ部署のみんなは、1年前より遥かにレベルアップして、一方の私は新しい仕事に関してほとんど無知なうえに働ける時間に制限があるので、情報をキャッチアップするだけで精一杯。
8年目を迎える私を上司も同僚も新人扱いはしてくれず...。みるみる自己肯定感が下がっていくこの状況に、いつまで耐えられるか、、、自信はありません。


掬池 友絢さん

職場というのは、相談者さんが属している複数のコミュニティのなかのひとつにすぎない、ということを忘れないでほしいです。
今の部署で働いているみなさんは、この方が仕事を休んでいた1年間でたくさんの仕事の経験をされたかもしれない。
けれど、その間にこの方は妊娠をして出産をして子供を育てるという別のかけがえのない経験をしていますよね。

職場という一面だけをとらえると、焦りを感じてしまう気持ちはよく分かります。ただ、なにかに執着をしたり、掴んで離さないという姿勢が苦しみを生む原因である、と仏教では考えるんです。
私もかつて勤務していた仏教関連の組織で異動辞令が出た際に、これまでいた部署で積み重ねた経験を失いたくないという執着があり異動をすんなり受け入れられず苦しんだ経験がありました。

いまの彼女に「キャリアを手放しなさい」と言ってもそれは難しいと思いますが、「仕事に全てを注力できた時の自分」への執着が苦しみを生んでいる、ということを頭の片隅に置いておくと少し楽になれるかもしれません。

青木良文さん

覚悟を決めて部署異動を願い出てもいいのではないでしょうか。キャリアがすごく大切なことは分かるんです。
だけど子育てって素晴らしい時間で、かけがえのないもの。

自分が今やるべきこと、今しかできないことを明確にして、プライオリティを決めて行動してみてはいかがでしょうか。
僕もフリーランスで周りにも同じような働き方の人が多いので、そういう立場からすると子育てをしている時に社員でいられる、制度を活用できるというのはすごくラッキーなことですよね。

水のエレメントだから初代運を強く持っていて、来年(2024年)は決断の年。自己肯定感が下がっているそうですが、運気は全然悪くなくてむしろ良いくらい。
自分を信じて。

Chat GPT

ご自身の状況が厳しいと感じられること、そして自己肯定感が低下していることは理解ができます。
このような状況に直面した場合、次のようなアプローチを考えてみることができます。

コミュニケーションを積極的に取る。
現在の立場や制約を上司や同僚に率直に伝え、協力を仰ぐことが大切です。他のメンバーが経験を積んで成長している中で、自分の立場や事情を共有することで理解が得られ、サポートを受けられる可能性が高まります。

スキルアップの機会を探しましょう。
短い時間枠での効果的なスキルアップが求められます。
オンラインでのトレーニングやワークショップ、メンターシップなど、柔軟かつ手軽に利用できるリソースを活用して、必要なスキルを向上させることが重要です。

自分の強みを再確認する。
過去の経験や得意な分野を振り返り、それを活かせる場面を見つけることが重要です。
あなたが持っている編集経験や女性誌の知識は、新しい事業やイベント企画にも生かせる可能性があります。

柔軟であることを意識しましょう。
制約がある中で柔軟に働くことを意識しましょう。
状況や環境が変わる中で、柔軟性や適応力が重要な要素となります。

専念期間を考える。
現在は育児と仕事の両立が難しい時期かもしれません。

上司と率直にコミュニケーションをとり、一時的に業務において優先順位をつける期間を検討することも一つの方法です。
このような難しい状況の中での変化は時間がかかることもありますが、焦らずに一歩ずつ進んでいくことが大切です。また、上司や同僚に支えを求めることも、状況改善への道のりを短くする一助となります。

キャリアサポーター

仕事も育児もいっぱいいっぱいの中、懸命に奮闘されているのだと思います。

いただいた内容を踏まえて、上司や同僚の方は新人扱いはしてくれないものの、相談したり話したりしやすい環境なのでしょうか?
自分の状況を分かってもらえたり、雑談ができたり、何かがあった時に質問したり頼ることができる環境があると心理的にも違ってくるかと思いますので、まずは相談しやすい(話しやすい)上司・同僚を見つけることから始めてみるのはいかがでしょうか?

また、5年後・10年後など少し長期的な視点で、今の仕事を頑張ることで相談者様にとってどんなプラス要素があるかを考えてみると、今の仕事を頑張る目的(もしくは異動など別の道がいいのか)が見えるかもしれません。

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