マーケティング従事者の中での事実誤認を、海外の実証研究や論文を中心に徹底的に掘り下げています。

消費者理解から商品開発、プライシング、流通、広告コミュニケーションまで、戦略や戦術に関わるほぼ全ての面で「根本的な事実誤認」を解き明かしています。

マーケティング初学者にとっては少し難しいかもしれません。

パレートの法則（2：8の法則）や、STP分析など、誰もが当たり前に使っているフレームや論理が、使い方によっては誤った結果を招くことになることについて言及しています。

これはフレームワークを鵜呑みにするのではなく、常に全体の海流を見極める必要があることを示唆しています。

以下の内容が今も役立っていると感じます。

• 既存の満足度を上げるよりも先に、新規を増やすべきである（ダブルジョパディの法則）
• パレートの法則を正しく疑う（実は2：8になっていない）
• ブランドアクションによる態度変容は本当に可能なのか？（態度変容は安易に起こせない）
• CEP（カテゴリーエントリーポイント）の具体的事例

毎年のように新しいバズワードが登場し、成功事例や有名な理論・独自フレームワークなどが次々と出てくる昨今で、一体何を信じていいのか分からなくなってしまった方におすすめです。

トレンド・手法にとらわれず、原理原則・大きな消費者の海流を見極めたい人にぴったりです。