取締役に限らず、参謀としての心構えを学べます。

取締役には明確な「正解」がなく、常に経営のプロとして自らの責務を全うしているかを問い続ける必要があります。

マネージャーやリーダーなどのポジションの方にも有効な問いであり、参考になる内容だと思います。

感情的な意思決定・判断をしてはいけない場面で活用できます。

特に、データでわかりやすく判断できないケースでは、感情に流される傾向が強くなります。

本書では、本質的な合理的思考が一貫したテーマとして語られており、私自身もそれを意識しながら日々実践しています。

「公の場で社長を論破するな」という内容が印象に残っています。

これは社長に対する礼儀という話ではなく、社長の影響力が低下すれば、組織全体に影響が出るという合理的な理由でした。

私自身、これまで表面的な合理主義にとらわれていましたが、「目的を第一にした合理主義」へと思考が変化しました。

リーダーとして空回りしていると感じる人、または、リーダーとしての役割を果たせているかわからない人におすすめです。

リーダーとして肩肘を張りすぎず、「自分はプロとして正しく行動できているのか」と日々問いかけながら、前に進めるようになります。