中国大陸、及び周辺国における古代から中世までの各王朝の歴史を人物にフォーカスして纏めた書籍です。

全6巻で5,000人ほどの登場人物がいますが、概ね異なるキャラクターとして記載されており、有為な人材がどのように歴史を形成してきたのかが分かります。

司馬遷の『史記』や陳寿の『三国志』など、特定の時代に焦点を当てた歴史書も面白いですが、分断せず一連の流れとして2000年の歴史を読むと、人間の歴史は同じような出来事を繰り返していることが見えてきます。

また、300年に1人の割合でスーパースターが誕生するものの、特別な才能を持つ人材は世の中にほとんどいないことが分かります。これは、自分に絶望しない安心材料になると思います。

私の仕事はエグゼクティブサーチであり、「優れた人材」と「意欲ある経営者」を結びつける仕事をしています。

多くの王国の勃興においても、「大いなる野望を持つリーダー」と「優れた人材」の出会いが着火点となることがよくあります。

こうした歴史の視点から、ダイナミックな「産業変革」を追求するモチベーションを与えてくれます。

経営、人事、組織マネジメントに課題を持つ方におすすめです。

会社や事業を「集団」ではなく「人」目線で捉えたときに、どのようなアプローチが可能になるのか、人材を組み合わせた化学反応を楽しみたい方には思考の練習になると思います。