2024/03/13
アサインは「任命する」「割り当てる」「配属する」などを意味する言葉です。ただし、業界ごとに少し異なった使われ方をします。そうした細かな使われ方の違いや、実際のビジネスシーンでの使い方について解説します。
アサインは「任命する」「割り当てる」「配属する」などを意味する言葉です。ビジネスシーンでは、目上の立場の人が下の人に申し付ける際に使われるのが一般的です。たとえば、上司が使う場合は「アサインする」、部下が使う場合は「アサインされる」といったように使われます。アサインの使い方と意味の例は以下の通りです。
<上司が使う場合の例>
<部下が使う場合の例>
この記事ではアサインに似た言葉や対義語、業界ごとの使い方の違いをご紹介します。意味を理解して業務に役立てましょう!
新規クライアントの案件、君をディレクターとしてアサインするよ。頑張ってね。
(アサ…イン…?朝にIN…?)
アサインっていうのは、任命する、割り当てる、配属するという意味だよ。
アサインとは、英単語で「assign」と書きます。この言葉を初めて聞くと、どのような意味を持つのかはなかなか想像できませんよね。しかし、ビジネスシーンでは幅広い業界で聞く言葉です。上司に仕事を任され、「アサインするよ!」といわれたときに、キョトンとならないように、覚えておくとよいでしょう。
アサインに似た言葉として「ジョイン」「アサインメント」をご紹介します。ジョインはアサインとは別のニュアンスを持つ言葉ですが、アサインとアサインメントの主な違いは品詞です。それぞれ見てみましょう。
ジョインとアサインの違いは、能動的か受動的かです。ジョインには自分から手を上げ参加するといった能動的なニュアンスが含まれています。一方で、アサインは、目上の立場の人の決定に従うといった受動的なニュアンスで使われます。ジョインを使った例文は以下の通りです。
<例>
特に、「新たにAさんがプロジェクトにジョインした」、「新たにAさんがプロジェクトにアサインされた」といった表現はどちらも実際のビジネスシーンで使われるため、ニュアンスの違いをしっかり理解して使い分けられるようにしましょう。
アサインメント(assignment)はアサイン(assign)の名詞形で、課題、担当業務、任務などの意味があります。ビジネスシーンでは、動詞のアサイン(assign)を「アサイン+する」というかたちで使うのが一般的です。
ビジネスシーンでよく使われる「アサイン」ですが、業界ごとに使い方や意味が異なります。今回は、下記5つの業界での使われ方をご紹介します。
IT業界で、特にエンジニアが使う場合は、「割り当てる」や「数値や値を割り入れる」という意味で使われることもあります。これは、コンピューターのキーボードに独自機能を割り当てたり、割り当てられた状態を指したりする、「キーアサイン」(key assignment)が由来になります。
<例>
コンサルティング業界では、コンサルタントをプロジェクトに割り振ることを指します。たとえば、下記のように使われます。
<例>
ホテル・旅行業界でもアサインは「割り当てる」といった意味で使われるのが一般的で、お客さまに部屋を割り当てる「ルームアサイン」や、お客さまに座席を割り当てる「シートアサイン」といった用語があります。ルームアサインは「ルーミング」や、簡潔に「アサイン」などと使われることもあります。
<例>
契約や法律を扱う業界では、「アサインバック」という特許に関する用語のなかでアサインという言葉が使われています。アサインバックとは、他人の登録商標と似ているとして商標登録を拒絶された際に、先行登録商標の商標権者に商標権を取得してもらい、後からその商標権を譲渡してもらうことで商標権を取得する方法です。この方法はアサインメントバックとも呼ばれます。
<例>
ここまで、アサインの基本的な意味や、業界ごとの使われ方について解説しました。ここからは、豆知識としてアサインの対義語をいくつかご紹介します。対義語を知ることで、アサインの意味がより深く分かったり、誤った使い方を避けたりすることもできるので、ぜひ参考にしてみてください。
「外す」「解任する」は、アサインを「任命する」「割り当てる」という意味で使う場合の対義語です。仕事やプロジェクトの途中で役割を解く場合に使われることがあり、ネガティブなニュアンスを含みます。「外す」は厳しい表現であると相手に受け取られる可能性があるため、使い方には十分注意しましょう。
<例>
チームやプロジェクトから抜けることを意味します。「外す」「解任する」と同じようなネガティブな意味で使われることもありますが、自らの役割が終わったといったニュアンスでも使われます。
<例>
「異動する」は地位や職務が変わることを意味するため、配属するという意味合いで使われるアサインの対義語になります。
<例>
アサインを実際にビジネスシーンで使う際は、相手や状況によっては日本語に置き換えるように注意しましょう。ビジネスを円滑に進めるためには、お互いが理解できる言葉を使って話すのが大切です。カタカナ用語を知ることも大切ですが、むやみに使わず、状況に合わせて柔軟に使い分けることも、ビジネスパーソンのスキルの1つといえます。
<日本語に置き換える例>
今回は、アサインという言葉の意味や似た用語との違い、業界別の使い方を解説しました。アサインには主に「任命する」「割り当てる」「配属する」という3つの意味があり、業界によっても使われ方が異なることはよく分かっていただけたかと思います。
ビジネスはさまざまな関係者との協力で成り立つからこそ、お互いが気持ちのよいコミュニケーションをとれるよう配慮することが大切です。今回はアサインというビジネス用語をご紹介しましたが、大切なのは、お互いの認識がそろった言葉を使い、お互いが同じ理解をすることだということを忘れずに「アサイン」を使ってくださいね。
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