2024/03/15
リソースとは資源や財源などを意味する言葉で、ビジネスシーンでは、ヒト・モノ・カネなどの経営資源を指します。目的の達成や、プロジェクトを円滑に進めるためには、リソースの把握や適切な管理が重要です。この記事では、ビジネスにおけるリソースの使い方や関連用語についてご紹介します。
リソース(resource)とは、「供給源」「資源」「財源」などの意味を指す言葉です。ビジネスの場では、企業が経営活動を行う際に必要となる経営資源のことを指します。経営資源を意味するリソースは、主に以下のような使い方をします。
<例>
一言でリソースといっても、複数の種類や関連用語があるのが特徴です。今回は、リソースと似た用語との違いや種類、管理の重要性などを解説します。意味や使い方を適切に理解し、ビジネスパーソンとしての業務に活かしましょう。
追加の依頼があったから、デザイナーのリソースを確保してくれる?
リ…ソース…?ソース?(調味料のソースを思い浮かべる)
リソースとは資源のこと。今は人的資源の意味で「対応できるデザイナーさんを確保してね」ということだよ。
ビジネスの場におけるリソースとは経営資源のことで、ヒト・モノ・カネ・情報・時間・知的財産などを指します。リソースの管理はビジネスパーソンにとって重要なスキルの1つです。言葉の意味や使い方をしっかり理解して、仕事に活かしましょう!
リソースとよく似た言葉で、「アセット」(asset)があります。リソースは「資源」を意味しているのに対し、アセットは「資産」を指します。
リソース(資源)は「活用するもの」、アセット(資産)は不動産や証券など「所有するもの」というニュアンスがあります。それぞれの意味を理解し、違いを明確にすることで、場面によって使い分けましょう。
ここからは、ビジネスシーンでよく使われるリソースの関連用語について解説します。言葉の意味を把握し、それぞれの用語を場面に即して使いましょう。
ヒューマン・リソース・マネジメントとは「人的資源管理」のことで、「HRM」(Human Resource Management)と略称して用いられることもあります。人材を単なる労働力ではなく経営資源として捉え、パフォーマンスが最大化できるよう管理することを意味します。たとえば、採用や配属、その後の育成、評価制度の構築から運用といった、人材に関するマネジメントがHRMにあたります。
「外部リソース」とは、言葉の通り自社の外にある資源を指します。社内でリソース不足になった場合は、外部のリソースに頼ることで補うことができます。
外部リソースを利用する際に用いられる例が、「アウトソーシング」(業務委託)です。アウトソーシングとは、外部(アウト)から資源を調達(ソーシング)することを指します。企業内のリソースが不十分な際には、外部の資源をうまく活用して効率的に仕事を進めましょう。
リソースには限りがあるため、無駄なく活用していく必要があります。目的達成のためにはどのくらいのリソースが必要なのか、確保できるリソースはどれくらいなのか、リソース不足に陥るリスクはないかなどを明確に把握することが重要です。リソース管理の重要性やメリットに関しては、後ほど詳しく解説します。
数多くある資源のなかでも、ビジネスにおいてよく使われるのが「経営リソース」(経営資源)です。経営リソースは、ヒト・モノ・カネ・情報・時間・知的財産の6つと捉えるのが一般的です。後ほどご紹介する6つの資源の意味を理解し、ビジネスの場で実際に使ってみましょう。
経営リソースには、ヒト・モノ・カネ・情報・時間・知的財産の6つがあることをお伝えしました。ここからは、それぞれのリソースの意味や重要性について解説します。それぞれの資源を有効的に活用していくために理解しておきましょう。
経営リソースのなかで、最も重要とされているのが「ヒト」です。「人的リソース」「ヒューマンリソース」と表現されることもあります。物を作り出すにも、お金を動かすにも、情報を整理するにも「ヒト」は欠かせない存在であり、企業として可能性を広げていくために大切な資源です。
経営リソースとしての「モノ」とは、物理的資源を指します。以下が例として挙げられます。
ほかにも、企業が保有している社用車や倉庫なども、モノとしての経営リソースです。これらの資源をヒトがうまく活用し、新たな価値を生み出して利益を得ることで、ビジネスが成り立ちます。
「カネ」も重要な経営リソースの1つです。社員に支払う給与や備品を購入するための費用、オフィスの賃料など、ヒトやモノを確保するために必要です。また、現金のみならず、株式や債券もカネとしてのリソースに含まれます。
「情報」は、人やお金のように目には見えませんが、企業の将来を左右する必要不可欠な資源です。このような目に見えない資源を「無形資産」といいます。資源としての情報とは、顧客情報や著作権、さまざまなデータのことを指します。形のない資源ではありますが、情報があることは企業にとって大きな強みです。所有する情報の量や希少性が成長戦略に大きく影響します。また、情報は資産としてしっかり管理しないと、情報漏えいといったコンプライアンス違反として問題になることもあります。
「時間」は、お金で買うことができない大切な無形資産です。具体的には、業務のなかで意思決定にかかる時間や製品を生み出すのにかかる時間など、経営活動におけるさまざまな時間を指します。限られた時間を有効活用し、生産性を高めることが成果につながります。
最後にご紹介する経営リソースは、「知的財産」です。知的財産とは、特許を取った企業独自の技術や著作権、商号やブランドのことをいいます。知的財産も、情報や時間と同様、無形財産です。知的財産を保有することは、競合他社との差別化を図ることができるため、欠かせないリソースの1つです。
先ほどお伝えしたように、経営活動を行ううえで、リソース管理は非常に重要です。経営活動というと、上層部にしか関係がないとイメージするかもしれませんが、一般社員にとってもリソース管理は大切です。たとえば、プロジェクトや部署単位でも、必要なリソースを把握し、適切に振り分けたり、足りない場合は調達したりすることが必要です。万が一、リソース管理ができていなかった場合、1人に業務の負荷がかかり過ぎたり、会社の備品や在庫が足りなくなったりといった事態になる恐れもあります。そういったことを防ぐためにも、リソース管理は大切なのです。
リソース管理のなかでも、特に人的リソースの不足を防ぐことは、企業側にとって離職防止になるといったメリットもあります。ほかにも、チーム間でプロジェクトに対する共通の認識ができたり、チームワークが向上したりすることが期待できます。
プロジェクトを成功に導くためには、人的資源から必要なモノの確保、情報収集・管理など、6つの経営資源を管理することが重要です。
ここまでご紹介してきた通り、リソースにはヒト・モノ・カネ・情報・時間・知的財産などさまざまな種類があります。ビジネスシーンでは、「リソースが足りない」という表現をよく使いますが、人が足りない、時間が足りない、予算が足りないなど、意味合いは状況によって異なります。そのため、どのリソースを示しているのか、文脈や相手の立場から読み取ることが大切です。
さらに、自分がリソースという言葉を使う場合は、状況に即して「人的リソースが足りません」「予算が足りません」などと補足したり、言い換えたりするとよいでしょう。また、リソース管理はビジネスパーソンにとって重要なスキルの1つです。今回の記事でリソースという言葉の意味を理解して、リソース管理をしっかりして仕事に取り組みましょう!
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