2024/03/22

エビデンスとは?業界ごとの意味や使い方について解説

知っておきたいビジネス用語図鑑
#ビジネス用語

エビデンスには、「根拠」「証拠」「裏付け」などの意味があります。ただし、ビジネスのシーンでは業界によって使われ方や意味が異なるため注意が必要です。この記事では、各業界における意味や使い方、類義語などを解説します。

目次

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エビデンスとは?

エビデンスとは、「根拠」「証拠」「裏付け」を意味し、英語の「evidence」がカタカナ用語として用いられているものです。近年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する報道で「ワクチンの有効性を示すエビデンス」「エビデンスに基づく感染対策」などと多く使われたことにより、一般にも定着してきたといわれています。

エビデンスは、主張を述べるときや情報を発信する際、説得力を高め、物事をスムーズに進めるのに役立ちます。たとえば、「運動はストレスを軽減する」といわれていますが、もし何も根拠がなかった場合、うそか本当か分からず、信頼性に欠けるでしょう。しかし、「運動することで、心を安定させる働きのあるセロトニンが分泌される」という裏付けがあれば、信頼性が高まり、説得力が増します。

この記事では、エビデンスのより詳しい意味や使い方などについて解説します。エビデンスは業界によって意味が異なる場合もあるため、よく理解して使うようにしましょう。

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会議をする様子のビジネスパーソン

言葉からは意味の想像が難しいエビデンス!

 

この提案って、何かエビデンスあるの?

 

(エ…エビ?)

 

あー、エビデンスは根拠っていう意味なんだ。

エビデンスと聞いてエビを思い浮かべるビジネスパーソン
エビデンス…と聞いてエビを思い浮かべないように!

ビジネスシーンではエビデンスを提示しなければならない場面が多いため、言葉の意味を理解しておくと、会話もスムーズになりますよ!

業界によってエビデンスの意味が変わる?

エビデンスは使う業界や分野によって意味が変わってきます。例文と併せてそれぞれを見ていきましょう。

一般企業

ビジネスシーンでは、商談や会議の場で意見を述べる際に提示する根拠や裏付けを意味します。自分の主張や提案に説得力を持たせるため、数値的なデータをエビデンスとして用いることが多くあります。

また、ビジネスシーンのエビデンスでは、言動の記録や履歴のことを指す場合もあります。たとえば、会議の議事録やクライアントと交わす契約書、メールの内容などが該当します。使い方は以下の通りです。

<一般企業でのエビデンスの使い方例>

  • 提案のエビデンスとして統計データを資料に記載しています。
  • 決定事項が覆らないように、議事録をエビデンスとして残しておこう。
ビジネスの記録や履歴

IT業界

IT業界でのエビデンスには、「証拠」の意味があります。たとえば、開発中のシステムが正しく動いていることを証明するスクリーンショットや資料、データなどのことを指します。使い方は以下の通りです。

<IT業界でのエビデンスの使い方例>

  • システムが正常であることのエビデンスを取得してください。
  • アプリ内で起きたバグのエビデンスを提出する。
資料やデータの一覧

医療業界

医療業界でのエビデンスには、治療法や症例に対する「根拠」の意味があります。主に治験や研究の結果のことを指し、治療法が有効であることを裏付けます。身近な例だと、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンに関して「有効性や安全性等のエビデンスに基づいてワクチンの接種戦略を検討する」といった形でよく使われました。

<医療業界でのエビデンスの使い方例>

  • この治療法が患者さまに適しているといえるエビデンスはこちらです。
  • 治験から得たエビデンスに基づき、治療を行う。
医者がエビデンスに基づき議論する様子

不動産・金融業界

不動産・金融業界でのエビデンスには、「身分証明書」や「所得証明書」などの意味があります。身分証明書とは、「運転免許証」「健康保険証」「マイナンバーカード」などを指し、所得証明書には、「源泉徴収票」「確定申告書」「給与明細書」などが用いられています。使い方は以下の通りです。

<不動産・金融業界でのエビデンスの使い方例>

  • 新しい銀行口座を開設する際には、現在有効なエビデンスを提示してもらう必要がある
  • ローン審査では収入のエビデンスを提出する

エビデンスと似ている単語

エビデンスと似た意味の単語として、「プルーフ(proof)」、「ファクト(fact)」、「ソース(source)」があります。これらの単語とエビデンスとの違いについてご紹介します。

プルーフ

プルーフには「証拠」「証明」の意味があり、エビデンスとほとんど同じ意味を持ち、明確な使い分けはされていません。しかし、カタカナ用語としては、エビデンスのほうが使われる頻度が高いでしょう。

ファクト

ファクトは「事実」を意味します。エビデンスは「証拠」であり、ファクトは必ずしも証拠足りえるとは限らないという点で異なります。

ソース

ソースは情報の「出どころ」を意味します。ソースはあくまでも「どこからの情報か」を示すものにすぎないため、提案や主張の根拠を示すエビデンスの代わりにはなりません。

エビデンスを使うときの注意点

エビデンスという言葉を実際に使う際には、業界別の意味のほかにも気を付けたいことがあります。大事な場面で失敗しないために、次の2つの注意点をあらかじめ把握しておきましょう。

エビデンスを動詞で使わない

エビデンスは名詞として使うため、「エビデンスをする」といった使い方はしません。たとえば、提案内容の裏付けをとった際、「提案のエビデンスをしました」ではなく、「提案のエビデンスを取りました」といったように使います。

相手や状況を考慮して使う

最近では「エビデンス」という言葉の認知度が上がり、使われる頻度が高くなってきました。しかし、カタカナ用語の使い過ぎは相手に違和感を与えてしまうこともあるため、注意が必要です。エビデンスに限らず、カタカナ用語は使う相手や周りの状況を見て活用していきましょう。

エビデンスを正しく使おう

ここまでエビデンスの意味や使い方について解説してきました。エビデンスには「根拠」や「証拠」といった意味があり、一般的な意味や使い方を理解しておくことで、コミュニケーションが円滑になるでしょう。

ただし、業界によって意味や使われ方は異なるため、むやみに使わず、正しく意味を理解して使うことが大切です。意味が把握できない場合は上司や先輩に聞いてみるのもよいでしょう。

エビデンスがある主張や提案は、受け手に納得感や安心感を与えられます。人や物事を円滑に動かすために、エビデンスは非常に重要です。エビデンスの言葉の意味を理解したうえで、仕事に活かしてみてくださいね。

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