2024/03/27

ステークホルダーとは?正しい意味や使い方について分かりやすく解説

知っておきたいビジネス用語図鑑
#ビジネス用語

ビジネス用語としてよく耳にするステークホルダーとは、企業活動を行ううえで影響を受ける利害関係者のことを指します。この記事では、ステークホルダーという用語の意味や使用例について分かりやすく解説します。

目次

ステークホルダーとは?

ステークホルダーとは、簡単にいうと企業が活動していく過程で影響を受ける利害関係者のことをいいます。ステークホルダーと呼ばれる対象は幅広く、具体的には以下のようなものが挙げられます。

  • 株主
  • 顧客
  • 従業員
  • 従業員の家族
  • クライアント(取引先)
  • 行政機関
  • 金融機関
  • 地域社会
  • 政府
  • 各種団体
  • 債権者 など


このように、ステークホルダーには、株主や顧客、従業員といったお金に関わる利害関係者だけではなく、行政機関や地域社会など、企業が活動するうえで関わる全ての組織が当てはまります。

以上が、ステークホルダーの基本的な意味です。この記事ではさらに、ステークホルダーの詳しい分類や使われ方について、シーン別の例文で詳しくお伝えします。正しい意味や使い方を理解して、仕事に活かしましょう。

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従業員ステークホルダーたち

美味しい聞き間違いに要注意!ステークホルダー

立場上、僕は全てのステークホルダーの利益を考えて取り組むことを大事にしてるんだよね

 

(ス…ステーキ・・?)

ああ、ステークホルダーは、株主・従業員・取引先とか、利害関係者を指す言葉なんだ。

ステークホルダーをステーキと聞き間違えるビジネスパーソン
どれだけお腹が空いていても、ステークホルダーと聞いてステーキを思い浮かべないように!

ステークホルダーは、「stake(掛け金)」「holder(保有者)」から由来する言葉で米国の哲学者ロバート・エドワード・フリーマンが1980年代にステークホルダー理論を提唱して以降ビジネス用語として浸透しました。

ステークホルダーの種類と特徴

上記でお伝えしたように、ステークホルダーには幅広い対象が含まれます。これらのステークホルダーは、企業との関係性によって「直接的ステークホルダー」と「間接的ステークホルダー」の2つに分類されるのが一般的です。2種類のステークホルダーについて、以下で詳しくご説明しましょう。

直接的ステークホルダー

直接的ステークホルダーとは、企業活動によって直接的に影響を受けたり、与えたりする関係者のことです。主に以下の組織や人が当てはまります。

  • 株主
  • 従業員
  • クライアント
  • 消費者
  • 金融機関 など

間接的ステークホルダー

間接的ステークホルダーとは、企業活動によって直接的に影響を受けたり、与えたりすることはない関係者のことを指します。ただし、間接的または相互作用的には影響を受けたり与えたりする関係性です。

  • 従業員の家族
  • 政府
  • 地域社会 など


これらを見ると、ステークホルダーには「利害関係者」という意味がありながらも、全員の利害が一致しているわけではないという特徴があることが分かります。たとえば、直接的ステークホルダーである従業員は給与アップ、間接的ステークホルダーである地域社会は地元への貢献を望んでいます。つまり、ステークホルダーにはさまざまな立場の人がいるゆえに、望む利益もさまざまで、時に相反する場合もあるということです。

直接的ステークホルダーの従業員の様子

ステークホルダーの使われ方

ここまでご紹介してきたように、ステークホルダーには幅広い対象が含まれます。そのため、会議や会話のなかに出てきたとき、誰を指しているのかすぐに分からないこともあるでしょう。そこで、ここではビジネスシーンでよく使われる例を挙げながら、文脈に応じて変化するステークホルダーの意味をご紹介します。

<例1>
(プロジェクト会議にて) このプロジェクトでは、各ステークホルダーの課題を意識した提案をすることが重要です。

プロジェクト会議でこのように使用された場合、ステークホルダーはプロジェクトの対象となる「クライアント」を意味する場合が多いでしょう。

<例2>
ステークホルダーとの信頼関係を大切にしましょう。

上記の場合、ステークホルダーはいくつかのパターンが想定されます。たとえば、企業の管理職が集まる会議で使用された際は、「従業員」や「株主」の意味であることが多いと考えられます。プロジェクト会議で使用された際には、プロジェクト内容に応じて「クライアント」や「地域社会」などを意味することになるでしょう。

<例3>
ステークホルダーとの関係性は企業経営に影響を及ぼします。

このように使われる際は、企業経営に関係しているさまざまな立場の人が当てはまり、たとえば、「株主」「顧客」「従業員」などが挙げられます。

また、近年では「ステークホルダー資本主義」という言葉が注目されています。ステークホルダー資本主義とは、企業はステークホルダーである従業員や取引先、地域社会などの利益を考慮するべきであるという考え方です。

この考え方が注目されるようになった背景には、SDGsをはじめとする持続可能な社会への取り組みが推進されていることがあります。それまでは、株主の利益を最重要視する「株主資本主義」のもと、多くの企業が短期的な利益を出すために従業員や環境に大きな負担をかけていました。そうしたあり方を見直し、全てのステークホルダーと良好な関係を築きながら、持続可能な社会を実現しようというのが、ステークホルダー資本主義です。ビジネス用語の意味に加えて、最新のトピックスを調べておくと、会議や商談で話題にのぼった際もスマートに応じられるでしょう。

社会のステークホルダーたち

間違えやすい用語をチェック

ステークホルダーには、響きが似ていて間違えやすい言葉もあります。その代表として「ストックホルダー」「シェアホルダー」の2つが挙げられます。誤って使用しないように、この2つのビジネス用語の意味も押さえておきましょう。

ストックホルダー

ストックホルダーは株主のことを指します。つまり、ステークホルダーに含まれる用語の1つです。また、企業の経営スタイルから「ステークホルダー企業」と「ストックホルダー企業」と表すこともあります。

ステークホルダー企業とは、全てのステークホルダー(株主や従業員など)の利益を考えて経営を行う企業のことを意味します。一方でストックホルダー企業とは、株主の利益を優先した経営を行う企業を指します。

シェアホルダー

シェアホルダーは、ストックホルダーと同様に株主を意味する用語ですが、そのなかでも主に議決権を持つ株主のことを指します。ステークホルダーとは、言葉は似ているものの意味が異なるため注意しましょう。

ビルの前で腕を組むビジネスマン

ステークホルダーが意味する対象を理解しよう

ステークホルダーは企業活動における利害関係者のことを指す用語であり、対象となる範囲が非常に広いという特徴があります。そのため、ビジネスにおいても使われる場面が度々あるでしょう。

会議や打ち合わせで使われた際に、「この場合のステークホルダーはどの関係者を指しているのか」を考えることが、内容を正しく理解するために重要です。これまでご紹介したステークホルダー、ストックホルダー、シェアホルダーとの違いをよく理解し、実際のビジネスシーンで使ってみましょう!

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