2024/04/24

バジェットとは?ビジネスシーンでの意味や使い方を詳しく解説

知っておきたいビジネス用語図鑑
#ビジネス用語

バジェットとは予算や経費を指すカタカナ英語であり、ビジネスシーンでも同様の意味で使われます。バジェットを適切に設定し、管理することは、企業にとって重要です。今回は、バジェットという言葉の使い方に加えて、予算管理に関してもご紹介します。

目次

バジェットとは

「バジェット」とは、「budget」のカタカナ英語であり、予算や経費を意味する単語です。形容詞として使う場合は、「低予算の、格安の」という意味合いがあり、バジェットレンタカー(格安のレンタカー)、バジェットエアライン(格安航空)といった使われ方をします。

もともとはポーチや財布という意味を持つフランス語の「bougette」が語源であるとされており、現在では、それらを費用の枠組みとして捉えることで予算や経費といったことを指すようになりました。ビジネスシーンにおけるバジェットも基本的に、経費や予算を意味し、会社単位、事業部単位、部署単位など、規模感はさまざまです。

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バジェットはどんな意味?聞き間違いに注意!

 

早めにバジェットを確認しておいてね。

 

バ…ジェット?

 

バジェットは、予算という意味だよ。予算がどれくらいあるか確認しておいてねってこと!

バジェットをジェットと聞き間違えるビジネスパーソン
バジェットは、予算を意味します。ビジネスでは勢いも大切ですが、勢いよく飛ぶジェット機を思い浮かべないように!

予算や経費を意味するバジェットは、ビジネスシーンにおいてよく使う言葉です。知らないと意図を理解しにくいため、実際の使い方や例文をマスターしましょう!

ビジネスシーンでのバジェットの使い方と例文

バジェットの意味を理解したところで、次はバジェットがビジネスシーンでどのような使われ方をするのか、例を交えながら見ていきましょう。

バジェット不足

バジェット不足とは、予算が足りないことを指します。「バジェット不足により、プロジェクトが企画倒れになった」というように、予算が足らないことで業務に支障が出たり、想定していることを実行できなかったりする場合に使われます。

バジェット次第

バジェット次第とは、予算次第という意味で、「どのようなホームページを作成できるかはバジェット次第だ」といったように使われます。導入または提供できる製品やサービスが予算によって大きく変わる場合に用いられます。

ローバジェット・ビッグバジェット

ローバジェットは、「low」と「budget」を合わせた造語で、単語の意味の通り低予算という意味です。「今回のプロジェクトはローバジェットなので、人員が限られる」といった使い方をします。

一方、ビッグバジェットとは「big」と「budget」の造語で、莫大な予算という意味です。「ビッグバジェットのハリウッド映画が制作される」といった使い方がされます。ローバジェットやビッグバジェットは、特に映画業界で用いられることが多い言葉です。

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そもそも予算とは?

日本語では、バジェットを予算や経費と翻訳するのが一般的ですが、そもそも予算とはどのような意味なのでしょうか?一般的には、予算とは特定の目標に向けて計画された費用を指し、ビジネスにおいても基本的に同様の意味として用いられます。とりわけビジネスシーンにおける予算にはさまざまな種類がありますが、今回は「利益予算」「売上予算」「原価予算」「経費予算」の4つをご紹介します。

利益予算

利益予算とは、最終的な利益目標を達成するために設定する予算を指し、売上目標から原価(材料費)と経費(人件費や賃料など)の見積額を差し引いたものです。企業とは、営利事業を目的とする社団法人であるため、企業にとって最も重要な利益を生むために必要な予算です。

加えて、企業は従業員の生活のために利益を生み出し続ける必要があります。そのため、どのくらいの利益を生む必要があるのかをあらかじめ明確にしておくことで、経営の方針を定め、目標に向かって効率的に行動することができます。

売上予算

売上予算とは、企業の営業活動によって得られる売上の期待値を指します。売上は利益予算を達成するために必要不可欠であり、適切な利益予算の設定は、売上目標までの道のりや達成度を明確にし、従業員のモチベーションアップにつながる効果も期待できるでしょう。

また、売上目標と実績を比較することで、経営課題の洗い出しや、目標までのマイルストーンの設定を適切に行うことができます。

二人のビジネスパーソン

原価予算

原価予算とは、製品やサービスの提供に必要となる原価費用の見積もりを指します。製造業であれば原材料費、卸売業や小売業の場合であれば商品仕入費が原価です。市場・為替の動向や、売上によって変化する仕入れ値、製造単価などから正確な原価予算を算出することで、利益予算をより正確に設定できるでしょう。

経費予算

経費予算とは、事業活動を継続するために必要な経費の見積もりを指します。具体的には、人件費や、オフィス・店舗などの賃料、修繕費用などが挙げられます。経費は固定費が多いことから、先ほどご紹介した3つの予算に比べて正確な予算設定がしやすいという特徴があります。

ビジネスにおいて重要な予算管理

予算を適切に設定することも大切ですが、設定した予算を振り返って課題を見つけ、改善につなげることも大切です。このプロセスが予算管理であり、限られた資源で利益を最大化するために必要不可欠です。

予算管理では、まず利益予算や売上予算などの予算編成を行います。次に、各種予算に基づいて活動し、目標に対して実績(結果)がどうであったかを分析します。目標と実績に差がある場合は、その原因を洗い出し、改善につなげていきます。

この一連のプロセスを継続的に行うことで、企業の利益を最大化できるようになり、今後の見通しをより明確に立てることができるでしょう。以上のことから、適切な予算管理は企業にとって非常に重要であるといえます。

なお、予算管理は経営管理の手法の1つです。経営管理とは、利益の最大化のために経営資源(経営リソース)を効率よく活用、管理するために行われます。なかでも予算管理はお金にまつわる手法であるため、経営管理のなかでも特に重要といえます。

また、予算管理は特にマネジメント層にとって重要なスキルです。マネジメントスキルとは、一言でいうと管理スキルであり、予算といったお金に関する管理も含まれます。

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バジェットの決め方

ここまでバジェットの種類や活用方法についてご紹介してきましたが、そもそもバジェットはどのように決めるのでしょうか?バジェットの決め方は、トップダウン式とボトムアップ式に大別されます。

トップダウン式とは、企業の経営層が予算計画を立て、決められた範囲内で部署ごとに予算の割り振りを決める手法です。対してボトムアップ式とは、部署ごとに予算計画を立て、それをもとにほかの部署と調整しながら全体の予算計画を決定する手法です。

トップダウン方式では、決められた予算をいかに割り振るかを検討する必要があり、ボトムアップ式では予算設定の根拠が必要となります。部署内やプロジェクトにおける予算の割り振りにはさまざまな決め方がありますが、下記の式を覚えておくと便利です。

バジェット = 目標CPA × 目標獲得数

以下では式のそれぞれの要素についてご紹介していきます。

目標CPA

CPAとは、「Cost Per Action」の略で、1件の成果や顧客を獲得するためにかかる費用を指し、顧客獲得単価ということもあります。CPAの目標を定めることで、バジェットが計算できます。たとえば、1個あたりの利益が1,000円の商品10個を10人が購入するとした場合、利益を出すには広告費や宣伝費は少なくとも1人あたり1,000円未満でなければなりません。

ただし、上記のケースだと、リピートして購入する顧客を考慮していません。先ほどと同じ商品を5人が2個ずつ購入する場合、1人あたりにかけることのできる広告費は2,000円未満です。このように、目標CPAを設定するにあたっては、1人の顧客と関係が始まってから終了するまでにもたらされる通算の利益(LTV:Life Time Value)を考慮する必要があります。

LTVを考慮することで、顧客1人あたりにつきどのくらい広告費や宣伝費をかけてよいのかなど、最適なバジェットの設定ができるでしょう。

目標獲得数

1件あたりの獲得単価であるCPAに目標件数をかけることで、バジェットを算出できます。目標獲得数は、どの地点を獲得と定義するかが重要です。商品やサービスを購入する地点が目標となる場合もありますが、会員登録や資料請求など、購入につながる前段階を目標とすることもあります。目的に合わせてどの地点に焦点を当てるのかを考える必要があるでしょう。

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バジェットを正しく理解して仕事に活かそう!

これまでご紹介したように、利益を出すことが求められるビジネスの世界においては適切な予算設定と管理が非常に大切です。予算設定と管理は管理職が責任を担う場合が多くありますが、一般社員であっても予算の知識や仕組みを理解しておくことは重要です。バジェットという言葉の意味と併せて、今回ご紹介した予算管理や予算の決め方を仕事に活かしてくださいね。

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