2024/05/10
リスケとは、リスケジュールの略で、ビジネスでは会議や納期の日時を再調整することを意味します。ただし、リスケをする際には相手の失礼にならないよう、注意すべき点がいくつかあります。今回は、リスケの意味と注意点、実際に使える例文を解説します。
リスケとは、英語のReschedule(リスケジュール)を略した言葉で、「(日程・予定を)変更する、再調整する」という意味です。ビジネスシーンでは、会議の日程を組み直す際や、締め切りや納期を変更する場合に用いられます。
また、金融業界で用いられるリスケには別の意味があり、借入金の返済条件・計画を見直すときに用いる場合があります。財務状況が悪化し返済が難しくなったときに、資金繰りを改善するためにリスケを行います。ただし、リスケをしても資金繰りがあまり改善しない場合、金融機関から新規融資を受けにくくなます。
ほかに、日程に関する言葉では、「ドタキャン」があります。ドタキャンとは、「土壇場でキャンセルする」の略称で、予定の直前にキャンセルすることをいい、ビジネスシーン以外でも日常的に用いられる言葉です。リスケは日程・予定を再度調整するのに対して、ドタキャンは直前になって予定自体をキャンセルすることを指し、両者の意味合いは異なるため使い分けるようにしましょう。
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来週の水曜日に予定していた会議がリスケになったよ。
(え、会議がリスに?)
あ、リスケは日程が変更になったという意味だよ。
リスケはビジネスシーンでもプライベートでもよく使われるため、覚えておくと便利です。ただし、リスケする際は相手の気持ちを考え、マナーを守って行うようにしましょう!
もちろん、リスケはしないのが理想ですが、ビジネスの現場ではどうしてもリスケをしなければならない状況になることもあります。リスケする際は失礼にならないよう、マナーに気を付け丁寧な対応を心がける必要があります。では、リスケの際にはどのようなことに注意すればよいのでしょうか?今回は、下記5つについて、1つずつご紹介します。
連絡が遅れるほど相手に迷惑がかかってしまいます。都合が合わなくなり、スケジュール調整が必要であることが分かった時点で、すぐに相手に連絡しましょう。まだ先の予定であってもなるべく早く相手に報告することが好ましい対応です。前もって連絡をすれば、相手も別の予定を入れたり、予定を変更したりして空いた時間を有意義に使えるでしょう。
リスケをする際は、正しく丁寧な言葉で伝えることが大切です。その際、特に目上の人に対してはリスケという言葉を使うのは避けたほうがよいでしょう。リスケは略語であるため、失礼にあたる恐れがあります。
取引先や上司に対してはもちろん、相手が部下や親しい仲であっても、リスケすることのお詫びを忘れないように心がけましょう。また、相手がリスケに対応してくれた場合は感謝の気持ちを伝えることも大切です。丁寧なお詫びと感謝の気持ちを伝えることで、誠実さを伝えることができます。
また、どうしてリスケが必要になったのか理由を簡潔に伝えると、相手の理解も得られやすいでしょう。ただし、お詫びやお礼より先に理由を伝えたり、リスケの理由を長々と話したりしてしまうと、言い訳に聞こえてしまって心象が悪くなる恐れがあります。あくまでお詫びとお礼の気持ちを第一に伝えましょう。
リスケは相手に調整の手間を取らせてしまうので、できるだけ繰り返さないようにしましょう。リスケを繰り返すということは、「スケジュール管理力が低いのではないか」「優先度が低いと思われているのではないか」と捉えられてしまう恐れもあります。ビジネスでは信頼関係が何より大切ですから、リスケをして調整した後の予定は必ず守り、以降もできるだけリスケしないよう注意しましょう。
リスケをする際、相手に既に迷惑をかけてしまっていることから、再調整の日程は相手の都合を優先しましょう。日程候補をこちらから提示する際は、相手が選びやすいように多めの選択肢を提示し、それでも都合がつかない場合は相手から候補日をもらうようにしましょう。
リスケを依頼する際、対応によっては相手からの信用を失いかねないため、言葉には十分配慮しましょう。これまで述べた注意点やマナーを踏まえて、リスケをお願いする際の例文をご紹介します。
ビジネスシーンにおける会話では、下記のような使い方をします。
また、先ほども解説した通り、リスケという言葉は上司やクライアントに対して使うと失礼にあたることがあるため、言い換えるようにしましょう。
電話や直接リスケを依頼しようとして相手が不在だった場合は、先にメールで伝えましょう。今回はメール例文を紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
件名:○○会議の日程変更のお願い
〇〇会社 〇〇様
いつもお世話になっております。
〇〇会社の〇〇です。
先ほどお電話しましたが、ご不在とのことでしたのでメールにて連絡させていただきます。
〇月〇日の〇時に予定していた会議ですが、上席が体調を崩してしまったため、日時の変更をさせていただけないでしょうか?
お忙しいなか調整いただいていたところ、大変申し訳ございません。
誠に勝手ながら、下記に候補日を挙げさせていただきました。こちらでご都合よろしい日時はございますか?
〇月〇日(〇)〇時~
〇月〇日(〇)〇時~
〇月〇日(〇)〇時~
〇月〇日(〇)〇時~
上記の日時が難しい場合は、〇〇様のご都合のよい日時をご教示いただけますと幸いです。
お手数をおかけしてしまい大変恐れ入りますが、ご検討のほど何卒よろしくお願いいたします。
ビジネスでは、急なトラブルや想定外の事態によってリスケが必要になることもあるでしょう。それはお互いさまで、相手もリスケに対して理解を示してくれる場合が多いですが、そこに甘んじず、配慮のある誠実な対応をするようにしましょう。
ここまでご紹介したこと以外にも、会議のリスケが生じた際には、関係者全員に調整後の日時を通知しておくといったことも配慮の1つです。また、「うっかり忘れていた」「日時を勘違いしていた」という理由でのリスケを防ぐために、会議の数日前にリマインドをするのもおすすめです。ビジネスパーソンとして、これらのマナーを押さえ、業務が円滑に進むように努めましょう。
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