ファンベースは、長期的に安定した売上を生み出すために必要なアプローチです。本書は、ファンを「企業やブランドの『価値』を支持する人」と定義し、その重要性とファンづくりの設計方法について記載しています。

短期的な施策は、瞬間風速こそあるものの効果が一過性であり、単発で終わらせることなく資産として積み重ねていく全体設計が重要だと説いています。

会社のサービスや商品の認知向上、売上アップを目指す際に役立つ1冊です。

個人がメディア化できる現代において、UGC（ユーザー生成コンテンツ）、共感、信頼のループを生み出すことの重要性を深く理解する際に役立ちます。

「USPはすぐに追随され陳腐化する。」というフレーズが印象的です。

商品やサービスの価値だけでは差別化が難しく、ファンの支持を強くするための3つのアプローチとして「共感、愛着、信頼」が挙げられています。

また、社外で信頼を得るためには、まず社内で社員に信頼されることが不可欠だ、という発想も本質的で強く心に残っています。

広報担当者や広報支援を行う人に、特におすすめしたい1冊です。

広報に携わる立場として、会社のサービスや商品の魅力だけでなく、どのように長期的に信頼され、ファンから支持されるかを考える姿勢が非常に重要だと思います。