日本人として、その根源の生き方を深く考えさせられる本です。

作者の膨大なその読書量から滲み出る、生きていくための読書を行うという意味を考えさせられます。

難易度は非常に高いため、何度も読み返して欲しいです。

会社経営が苦しい時や、上場を目指している時、上場廃止の危機に直面した時に役に立ちました。

「困難こそ人生を生きる意味がある、現状を受け入れ、やるべきことに集中すべきだ」と思わせてくれました。

各章のみ読むだけでも生きる力となります。

『「懊悩する魂」が人間の正しい生き方なのです。悩み、悲しみ、難しいことに挑戦するのが人間の魂なのです。埴谷雄高の言う「満たされざる魂」です。その中に真の自由がある』という一説が印象的です。

人間魂はそうなんだ、だから試練を乗り越えるのだ、と思わせてくれます。

「何のために生きるのか？」と感じている人や、目標が定まっていない人、様々な事に行き詰まりを感じて悩んでいる人にこそ読んで欲しい1冊です。

「生きるとは？生まれてきたのはなぜか？そして魂とは？」という根源を見つめなおし、生きるための力と生きるべき道が見えてくると思います。