2025/03/26
リスキリングを行うときにおすすめの資格やスキル、講座を一覧でまとめてご紹介します。また、今リスキリングが注目されている背景や基礎知識なども簡単にまとめています。リスキリングに興味がある人はぜひ参考にしてください。
リスキリングとは 、新たな職業や業務に就くために、今の仕事とは違う領域や職種のスキルを身に付けることです。リスキリングが日本でも注目される背景の1つにDXの促進があります。DXが促進される社会情勢の一方で、DX人材は不足している昨今、既存社員に向けてデジタル領域に関するリスキリングを導入する企業が増えています。
なお、似た考え方にリカレント教育があります。リカレント教育とは、就労と学びを交互に繰り返す学びの在り方のことです。リスキリングは、「新たな職業や業務に就くこと」に重きが置かれているため、仕事に関連することを学びます。一方、リカレント教育は生涯学習の在り方の1つなので、仕事に関する分野に限らず、個人の関心にもとづき学びを選択します。
リスキリングやリカレント教育、学び直しなど言葉はさまざまですが、これらは共通して「社会人が学習すること」の重要性を示しています。
リスキリングでおすすめのスキルを紹介します。以下の一覧は、今後のさらなる成長や、専門的な知識が求められる職種や業界、分野に関連したスキルです。
スキル | ポイント |
ITスキル | DXが進む企業での活躍の可能性が高まる |
プログラミングスキル | AIやWebサービス開発など、専門性が高い |
データサイエンス・データ分析スキル | 情報やデータから新たな価値ある洞察を引き出せる |
マーケティングスキル | さまざま業界で活用でき、活躍の幅が広い |
語学スキル | グローバル化する市場での競争力を高められる |
コミュニケーションスキル | チームワークやプレゼンテーション能力など、ビジネスシーンで必要不可欠 |
動画編集スキル | 動画コンテンツ市場の需要増加に対応できる |
1つずつ見ていきましょう。
ITスキルは現代のビジネス環境で非常に重要で、幅広い業界で求められるため、リスキリングで習得するのにおすすめです。ITスキルを身に付けることで、市場価値が高まり、キャリアの幅を広げられます。何から始めればよいか分からない場合は、経済産業省が提示しているIT人材のスキル指標「ITSS」を活用し、自分に必要なスキルを具体化してみましょう。
プログラミングスキルは、システムやアプリケーションの開発など製作にかかわる専門性の高いITスキルの1つです。2020(令和2)年度から小学校でプログラミング教育が始まったことからも、今後も国全体として重視されるスキルの1つだといえます。プログラミングスキルを習得することで、業務の自動化や効率化が可能になり、作業時間の短縮や生産性の向上につながるでしょう。
また、プログラミング言語はさまざまな種類があり、難易度や実現できることは異なります。リスキリングに取り組む際は、何から学ぶかをよく考えて始めるとよいでしょう。
リスキリングでプログラミングを学ぶことについて詳しくはこちら
データ分析のスキルは、職種や領域にかかわらず幅広く役立つ汎用性の高いスキルです。このスキルを身に付けることで、さまざまなデータから有意義な洞察を引き出し、意思決定や問題解決に活用できます。ただし、データサイエンスのように大量のデータを扱う場合は、数学や機械学習などの専門的な知識も必要であるため、個人の目標や業界のニーズに応じて学習の深度を調整することが重要です。
マーケティングスキルの習得もおすすめです。DXに伴ってデジタルマーケティング人材の需要が高まっていることもあり、身に付けておくことで転職市場で有利になる可能性が高いからです。また、マーケティングの本質は「顧客に価値を提供すること」であるため、あらゆるビジネスパーソンにとって必要なスキルといえます。マーケティングスキルを身に付けることにより、既に持っているスキルのレベルアップも狙えるでしょう。
リスキリングでマーケティングを学ぶことについて詳しくはこちら
グローバル化が進む現代社会において、語学スキルを持つ人材の需要は著しく高まっています。国際的なビジネス展開や異文化コミュニケーションが不可欠となるなか、単なる翻訳を超えた深いコミュニケーション能力が求められているからです。
また、AIの発展により語学スキルの必要性に疑問を持つ人もいるかもしれませんが、実際にはAIだけでは自身の伝えたいニュアンスを正確に伝えることは困難な場面もあります。むしろ人間独自の言語能力がこれまで以上に重要になっているという考え方もできます。
コミュニケーションスキルは、人と人とのやり取りにおいて情報・考え・感情を円滑に共有・伝達するために重要な技術です。ビジネスや日常生活において、スムーズな意思疎通と協調を図るためには、双方向の意思伝達と相手の立場に立って考える姿勢が求められます。このスキルが高ければ、仕事がスムーズに進み、良好な人間関係を築けるため、業界を問わず社会人に不可欠なスキルとなっています。
動画編集スキルは、現代のデジタルコンテンツ制作において非常に重要な技術です。このスキルを習得することで、企業のプロモーションや個人のクリエイティブな表現において、視覚的に魅力的なコンテンツを制作できるようになります。また、動画コンテンツ市場は急成長しており、動画編集者の需要が高まっているため、フリーランスや副業としても収入を得やすい点が大きな魅力です。
4つの分野別に、おすすめの資格を紹介します。
分野 | 資格 | ポイント |
IT | MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト) | Officeソフトの実務スキルを証明でき、業務効率向上に直結する |
ITパスポート | 国家資格であり、IT基礎知識を幅広く習得し、基本スキルを証明できる | |
G検定 | AI・機械学習の基礎知識を証明し、AI時代に対応できる | |
Python3エンジニア認定 | プログラミング言語Pythonのスキルを証明できる | |
マーケティング | マーケティング・ビジネス実務検定 | 幅広いマーケティング知識とビジネス実務全般を証明できる |
マーケティング検定 | マーケティングに関する専門知識を証明できる | |
MBA(経営学修士、経営管理修士) | 高度な経営管理能力を証明できる | |
データサイエンス・データ分析 | 統計検定 | 統計学の体系的な知識やデータ分析の基礎力を証明できる |
ビジネス統計スペシャリスト | ビジネスにおけるデータ分析のスキルを証明できる | |
語学 | TOEIC | ビジネス英語のコミュニケーション能力を証明できる |
TOEFL | 英語圏の大学レベルの英語力を証明できる |
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
Microsoft Office製品の知識・操作スキルについての資格です。ExcelやPowerPointなどはビジネスシーンで非常に重要なソフトウェアであり、これらの操作ができることが応募条件となっている会社も少なくありません。そのため、実務に役立つスキルを証明でき、キャリアアップの手助けとなります。
ITパスポート
ITパスポートは、経済産業省が認定する国家試験であり、ITに関する基礎知識を証明できる資格です。この資格を取得することで、デジタル社会において業種や職種を問わず、経営とITの両視点からの基礎的な素養を証明できるため、キャリアアップや転職において競争力を高められます。
G検定
G検定は、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が提供する試験で、AIをビジネスに応用する力を問われる資格です。この試験では、ディープラーニング(AIが大量のデータから特定のパターンやルールを学習する技術)の基本的な知識とスキルが評価されます。
Python3エンジニア認定
Pythonの基礎知識とデータ分析スキルを問う資格です。Python3エンジニア認定データ分析試験は、Pythonエンジニアとしての能力を客観的に証明できます。そのため、AIやデータサイエンス分野でのスキルアップを目指す人にとって非常に有益です。
マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティング・ビジネス実務検定は、特定の業種や職種にとらわれない幅広いマーケティング実務の知識を総合的に判定する検定試験です。この検定を通じて、マーケティング理論だけでなく、実務に直結する知識や時事情報、実務事例を習得できます。そのため、キャリアアップや転職時に自分の能力を客観的に証明する手段として非常に役立ちます。
マーケティング検定
マーケティング検定は、業界を超えて通用するマーケティング能力を測定する検定試験で、公益社団法人日本マーケティング協会が主催しています。この検定を通じて、マーケティングの基礎から応用までの幅広い知識を学べるため、能力の向上やキャリアアップに広く活用される資格です。
MBA(経営学修士、経営管理修士)
経営学修士(Master of Business Administration)の略称で、ビジネス全般に関連する高度な知識とスキルを習得する大学院レベルのプログラムで、資格ではなく学位です。このプログラムを通じて経営の体系的な知識を身に付けることで、キャリアアップや転職の機会を広げられます。また、多様な背景を持つ人々とのネットワークを構築し、グローバルな視点でのビジネススキル向上が大きなメリットとなります。
データサイエンティスト検定
データサイエンティスト検定(DS検定)は、一般社団法人データサイエンティスト協会が提供する資格試験です。データサイエンス、データエンジニアリング、ビジネスの3分野にわたる幅広い知識とスキルを評価し、データサイエンティストに必要な入門レベルの実務能力を証明する資格です。この資格はデータ活用人材としての基礎的な能力を示せるため、キャリアアップや転職の際に有利に働く可能性があります。
統計検定
日本統計学会が運営する検定で、統計学の知識と活用能力を認定・評価する資格です。統計学の基礎から応用まで身に付くため、さまざまな業界や分野で応用できます。幅広い業務に活かせるスキルであるため、企業からの需要も高いでしょう。
ビジネス統計スペシャリスト
ビジネス統計スペシャリストは、データ分析能力と統計学の知識を測る試験です。Excelを用いたデータ分析技能とその応用能力に重点を置き、ビジネスシーンでのデータ活用スキルを証明できます。企業のデータ分析力や意思決定の支援に貢献する能力が身に付くため、キャリアアップや転職市場での競争力が向上します。
TOEIC
TOEICは、日常生活やビジネスでの英語によるコミュニケーション能力を測定する世界共通のテストです。約4割の企業がTOEICのスコアを昇進や昇格の参考にしており、業務の幅を広げ、キャリアアップに直結する実践的なリスキリングとして最適です。
TOEFL
TOEFLは、客観的で信頼性のある評価を受けられる世界基準の英語能力測定試験です。主に留学の目的で使用されることが多く、グローバルなキャリアアップや海外の大学院進学を目指す社会人のリスキリングに最適です。
PERSOL MIRAIZでは、リスキリングに役立つ無料の学習動画を提供しています。今回は、ITやマーケティング分野の学習動画を紹介します。
この講座は、パーソルキャリアとソフトバンクが提携して開発したプログラムで、DXやAIの基礎知識を学べます。AIを活用した企画創出方法や転職市場におけるDX人材の展望についても学習できるため、キャリアアップに向けた実践的なスキルを身に付けることが可能です。そのため、今後のビジネス環境においての競争力を高められる可能性があります。
IT業界やITエンジニアの業務を理解することから始め、人気のプログラミング言語であるPythonを用いたAI開発やデータ分析に必要な基礎知識を一通り習得できます。また、Python文法やデータ処理、自然言語処理、画像処理など幅広いスキルを学べます。パーソルキャリアとソフトバンクが提携して開発された講座で、未経験者でも安心して学べる内容となっており、ITエンジニアとしてのキャリアをスタートさせるための強力な基盤を提供します。
この講座では、マーケティングにおける基礎知識やマインドセットを解説します。「経営型」マーケティング人材に求められるスキルや思考訓練の方法、フレームワークについて学ぶことができ、実践的な問題解決力や企画立案能力を養うことが可能です。マーケティングの専門知識を深めたい方やキャリアアップを目指す方にとって非常に有益な内容となっています。
『PERSOL MIRAIZ』は、はたらくすべての人が利用できる無料のリスキリングサービスです。本来は高額なスキルの学習やキャリアカウンセリングを、誰でも気軽に始められます。
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一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ 代表理事 チーフ・リスキリング・オフィサー / SkyHive Technologies 日本代表
早稲田大学政治経済学部卒業後、1995年に富士銀行(現みずほ銀行)入行。2002年、グローバル人材育成を行うスタートアップをNYにて起業。2011年、米国の社会起業家支援NPOアショカの日本法人設立に尽力。2021年、日本初のリスキリングに特化した非営利団体、一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブを設立。日本全国にリスキリングの成果をもたらすべく、政府、自治体向けの政策提言および企業向けのリスキリング導入支援を行う。著書『自分のスキルをアップデートし続ける「リスキリング」』(日本能率協会マネジメントセンター)は「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」イノベーター部門賞を受賞。2023年9月に続編『新しいスキルで自分の未来を創る「リスキリング実践編」』を上梓。
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